―ゴーストタウンに行くたびに思うことがある
早苗「はい」
椿「いきなり何?」
―椿さん、治癒符の回復量が少なすぎ
椿「だったらもっと神秘攻撃高い武器持たせてよ!?」
―うむ、的確な突込みだ
椿「会話になってないし!」
―斬馬刀はもう固定武器ってことにしちゃったから変えないよ!
椿「だったら文句言わないでよ」
―あと呪殺符も楽しいことになってるよね
椿「うるさーい!どうせ私は符術の才能ないわよ!
でも親戚たちの中では中の中くらいなのよ!」
―そもそも銀誓館の「能力者」って通常の能力者より強いって設定なんだっけ
―普段はイグニッションカードで一般人レベルまで能力を落とさないと日常に溶け込めないとかどうとか
―そんな説明をどこかで見たような
椿「そう、だから私は世界全体からみたらまだ強いほうだからいいの!」
―治癒符が欲しい時は早苗さん連れて行くしね
椿「そうそう、…ってそれはそれで悔しいわ」
早苗「あの…」
―そもそも早苗さんに勝つために入学したんだっけ
椿「ああ、そうよ!すっかり忘れてた!
というわけで勝負よ早苗!テストで勝負だから!」
早苗「ええと、構いませんが…」
椿「そうと決まったら早速テスト勉強よ!ギリギリまでやってやるわ!」
早苗「あ…行ってしまわれました…」
―あれ、何か言いたいことがあったのかな
早苗「ええと…、どうやら椿さんと二人だけで話が進んでいた様子なので
私は何のために呼ばれたのかということについて…です」
―えーと、椿さんと比べて椿さんをいじるために…?
早苗「…怒ってもいいですか」
―ご…ごめんなさい…