早苗「あ…突然のお誘いでしたものね…用事があるなら仕方がありません」
(物凄く残念そうな表情)
―…うぐっ…
早苗「それでは、またの機会ということにいたしましょう」
(物凄く寂しそうな笑顔)
―…う…
早苗「…?用事があるのでは…」
―…用事は…よく思い出したら気のせいだったよ…
早苗「あら…それは本当ですか?」
(物凄く嬉しそうな顔)
―ハイ、キノセイデシタ
早苗「そうですか、では、用意をいたしますね♪」
(物凄く嬉しそうな顔)
―だめだ…これを天然でやってくるというのだから逆らえない…良心が痛む
―ところで、どんな食べ物を作るのかな…
早苗「はい、オリジナルの、温かい甘味を『思いつきました』のでそれを」
―100%オリジナル…だと…
早苗「はい♪自信作になるかと思います♪」
―へ…へー、どんな料理なのかナー
早苗「まず、リンゴを蜂蜜で煮込みます」
―(甘っ!?すげー甘そう!?)
早苗「煮込みましたらバターを塗りシナモンをふりかけ…」
―(…あれ?普通っぽいぞ…)
早苗「ヨーグルトと梅干を和えます♪」
―まて、ちょっと待て、ヨーグルトはまだわかるけれど何故、梅干
早苗「?甘酸っぱく仕立て上げたいと思いまして」
―(…普通はこういうときはレモンではないだろうか…)
早苗「続きましてほぐした干し柿を和え、ミントの葉を散らします」
―(ミントが余計だ!ミントの風味が明らかに余計だ!そして干し柿の触感がリンゴとヨーグルトに合わなさそう!)
早苗「これらを入れた器に、溶きたまごと牛乳を加えて裏ごししたものを入れて…」
―(卵!?…そういえば『温かい甘味』と言っていたような…)
早苗「蒸します」
―蒸す!?
早苗「はい、そして完成です♪茶碗蒸しやプリンをヒントとしました」
―(温まったヨーグルト+干し柿+梅干+ミントだと…!?)
―っていうか調味料は最初のリンゴを煮込んだハチミツ分しかないような気が
早苗「素材の味を活かしたいと思いました、さぁ召し上がってみてください♪」
(物凄く嬉しそうな顔で)
―…うn(恐る恐る一口)
―こ…これは…!?
―(梅干の酸で適度に固まってダマになったヨーグルトと卵が絶妙な食感をかもし出しそこに干し柿のドライフルーツ独特のグニグニ感が加わる!
さらに明らかに余計なミントの風味が温かさで口の中に広がって色々台無しにな中で強力に自己主張をする梅干の酸味とハチミツ煮込みのリンゴと干し柿の甘さに梅干の渋みと冒頭で投入されたシナモンの風味が加わって…!!)
―………
―…リンゴが…いい味出してるね…
早苗「ありがとうございます♪個人的にはこの温かいミントの風味が刺激的で好みです」
(美味しそうに食べながら)
その後、完成品の残りは全て早苗さんが美味しく頂きました
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