椿「ええ…?うーん、14日…ねぇ
あ、分かった、くれる相手のあてが無いから憂鬱になってるのね」
睦月「残念だけどそういうのを気にするほど繊細でもないのよね」
椿「え…?じゃあ何…?」
―チョコ…味見…嫌ぁぁぁああ!?
―ガクッ
椿「味見…?」
早苗「~♪あ、椿さん、睦月さん、ちょうど良い所へ」
睦月「あ、ちょっと用事を思いついたから
じゃあね」
椿「…思いついたってどういう意味よ…?
相変わらず訳わかんないわ
で、早苗は何か用?」
早苗「ええ、オリジナル洋菓子の味見を」
椿「げ…そういう事か…」
早苗「ちょこれぇと、の独自工夫を試みておりまして、マヨネーズの酸味と塩分がチョコと相性が良いことを発見いたしました。
現在は更なる工夫を凝らしている所で御座います。」
椿「え…マヨって…マジ?」
早苗「私自身も味見はしてみたのですが、どうしても何かが足りない気がしていまして…。
睦月さんの助言で周囲の人にも味を見てもらおう、と。
今度はイチゴジャムとキムチをまぜてみました、甘辛さとチョコの香りが良い感じなのですが、もう少し深みが欲しくて…。
何が足りないのでしょうね…?」
椿「うーん…足りないと言うか余分というか」
早苗「よろしければ椿さんも一口如何ですか?」
椿「え!?ええと、私も用事を思いついたの!ごめんね!」
早苗「あ…行ってしまわれました…
皆様お忙しいのですね」
―うう…チョコ…チョコが…
早苗「チョコですか?こちらでよろしければ…」
―ひぃ!?いや大丈夫!もうおなかいっぱい!
早苗「そうですか…
ところで先ほど味見をしていただいた分のチョコなのですが、どうでしたか?」
―ええと、甘酸っぱくて良いんじゃないかな!
―ああでもこってりしたマヨネーズよりはもっとシンプルにレモンの果汁をまぜるとかでもいいかもしれない!
早苗「しんぷる・いず・べずと、で御座いますね。参考にさせて頂きます♪
ではこのイチゴジャムのものよりは、最初のマヨネーズを挟んだものが良いかもしれませんね…
お味見ありがとう御座いました(ペコ」
―…うーむ…何故そこまでマヨネーズとチョコレートの組み合わせにこだわるのだろう
―時々すごく頑固だ
―特に自分の味覚に自信を持っているのか料理の味に関しては一歩も譲らない…
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