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PBW(プレイバイウェブ)『シルバーレイン』のPCのブログ。
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プロフィール
HN:
桐崎 早苗
性別:
女性
自己紹介:
のんびりと参る所存です。

こちらはシルバーレイン内のPCキャラ
桐崎・早苗(b59392)と
富士野・彩香(b54301)、
御堂・加奈枝(b75436)
他、同背後キャラたちと背後の人による雑記となります。

なりきりなどが好みでない方はご退場下さい。

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画像についての注意
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このblogで使用される画像には、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、当blog管理者が作成を依頼したものが含まれます。
 該当イラストの使用権は当blog管理者に、著作権は作成した各イラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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2010/05/03 00:23頃 公開
2010/05/03 02:30 使役ゴーストの名前を間違えていたものを修正しました
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これは偽シナリオのリプレイです。
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OPはこちら
OP:【散りゆく景色で】

参加者(ID順、敬称略)
達川・薫(射抜く漆黒の瞳・b44475)
吹雪・瑞希(いつでもどこでも迷子です・b53324)
東儀・ゆかり(高校生土蜘蛛・b65590)

NPCとしての参加
桐崎・早苗(黄昏の符術士・b59392)

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文章の見直しと修正が進み、公開できるレベルかなと思ったので公開。
他人が指定したキャラの行動を元に話を書くのって結構むずい。
あと、他人のキャラをいかに自分の文章で再現できるかっていうのもむずい。
相手のキャラを理解してないとちょっとむずかしいなと思いました。
どのキャラがどの台詞を言っているかという表現をどうするかなぁとか、そういう書き方もまだ悩んでます。
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●雪のごとく

人気の無い公園、その隅に大きな桜の木があった。
日はすでに沈み月明かりに照らされたそれは、花びらがあった名残である赤みのかかった「がく」と青葉をつけ静かに佇んでいる。

この木を四人の人物が見上げていた。

「立派な木ですね」と東儀・ゆかり(b65590)が呟く。
達川・薫(b44475)も頷きながら感想を述べた。
「時期さえ合えばさぞかし立派な夜桜が見られただろうな」
二人の感想に対し、桐崎・早苗(b59392)も「そうですね…」同意する。

ここは花見のスポットとして近所の人から人気がある場所でもある。
「もうちょっと、早ければ、みんなで、お花見も、できたのにぃ……」
吹雪・瑞希(b53324)も木を見上げて残念そうに感想を述べ、その後に一拍置き皆の様子を伺ってから言葉を続けた。
「こんなに、散っちゃっていたら、さすがに、もう、ムリよねぇ……」

この場所にいる地縛霊の作った特殊空間を開くキーワードを含む言葉だ。
引きずり込まれる感覚を感じながらそれぞれがイグニッションを行う。

気がつくと目の前には三本の立派な桜の木、そしてその三本の桜に囲まれるようにある空間にはビニールシートとそこに座る6つの人影。
そして中央に佇む一人の地縛霊。
彼は虚空をぼんやりと見つめていた。

「…足りない、まだ足りない…」
そう呟きが聞こえた次の瞬間、吹雪のように風が巻き起こり桜の花弁が舞い視界を埋め尽くす。
三体の桜の木の妖獣が同時にその桜吹雪の攻撃を行ったのだ。

この攻撃に対して能力者たちは反射的に範囲外へ後退した。
特殊空間は公園のフェンスで範囲が狭められているとはいえ十分に広さはあり、隅まで移動することで桜吹雪の範囲外に退避することが出来た。

「ちょっと、びっくりしたわね」
目を丸くしながらも、瑞希は雪ダルマアーマーで回復と自己強化を行い次の攻撃に備える。
瑞希のケルベロスオメガのほろちゃんも同様にすぐ行動が行えるよう身構え、他の三人も同じように自己強化や味方の強化を行い、敵の次の行動に備えた。
ゆかりは白燐奏甲改で早苗の武器を強化し、後衛が全員桜吹雪の範囲外にいる事を一度確認する。
「ここまでは想定内です、作戦通りに行きましょう」

ビニールシートに座っていた6つの人影が立ち上がりこちらの様子を見ている。
この地縛霊の犠牲になった人のリビングデッドたちだ。
薄暗い空間に淡い月明かりが降り注ぎ、白く照らされた花びらが春に降る雪のように舞っていた。

●散りゆくもの

両者睨み合ったまま十数秒が経過した。
既にゆかりの白燐奏甲改で全員強化済みでダメージも癒えている。

「…『守るように』とはこのような意味でしたか…」
敵の様子を見て早苗が呟いた。
それに対しゆかりは
「どのみち桜の方にも攻撃を加える予定でしたし、桜に攻撃を加えれば彼らも出てくると思います」
と答え、武器を持ちなおす。
相手の数も多く無闇に攻めることは出来ないが、このままでは何も解決しないのも確かだ。
「えぅぅ……この、人数差は、キビシイの~……でもでも、頑張るしか、ないものね」
覚悟を決め瑞希も武器を持ちなおした。

攻撃を加えるために、ゆかり、瑞希、瑞希のケルベロスオメガのほろちゃんが前進すると再び激しい桜吹雪が舞った。
「回復はお任せ下さい」
早苗が花びらをアヤカシに代え、三人の体力を回復させる。

三体の桜の妖獣の桜吹雪が重ならないような位置を取っているため現在の被害はほとんど0に等しい。
ゆかりが最も近いリビングデッドと桜の妖獣を巻き込むように白燐拡散弾奥義を放った。
「消えてっ!」
白燐蟲が解放され、一本の桜の妖獣と地縛霊、そして二体のリビングデッドを飲み込んでいく。
妖獣と地縛霊への被害は殆ど無い様子だったが、この攻撃で相手にも変化が現れた。
「…花見の…邪魔をするな…っ」
リビングデッドたちが敵意のこもった表情で駆け寄ってきたのだ。
しかしこれはこちらにとって、攻撃のチャンスでもある。

「来たな」
手負いの二体のうち一体を薫の雷の魔弾奥義が貫く。
「えぅぅ……ジャマ、しないで、なの~……」
瑞希の吹雪の竜巻改とほろちゃんのブラックセイバー奥義がリビングデッドたちを襲う。
再び妖獣による桜吹雪が舞うが、すかさず早苗がアヤカシの群れを使用した。

「…花見を…邪魔をするなっ!」
遠距離からの猛攻を潜り抜けたリビングデッドたちの拳がゆかりを殴打した。
「きゃっ」
そこへ、一箇所に固まったリビングデッドたちを薫のライトニングヴァイパーが貫いた。
さらにゆかりを庇うようにほろちゃんがその巨体でリビングデッドたちの行動を阻害する。
「大丈夫か?」
「薫さんもほろちゃんもありがとうございます」
ゆかりは白燐奏甲改で自らの傷を癒し再び体勢を整える。
4人と1匹は傷ついては回復してを繰り返し、少しずつリビングデッドたちの数を減らしていった。
リビングデッドたちも自我は既に無く、「花見をしたい」という思念だけで動いている様子だ。
しかし、もう一度桜が舞い、吹雪が舞い、アヤカシが舞い終わったとき、リビングデッドたちは一人残らず地に伏せ動かなくなっていた。

リビングデッドたちを倒し終えると再び桜吹雪の外で傷を癒し次の作戦に備える。
「つかれたけど、もう少しだし、頑張りましょ、なの~」
この掛け声で全員桜吹雪の中へ飛び込んだ。
今度はこの特殊空間の主を倒すために。

●春の終わり

視界がほとんど遮られるほどの桜吹雪。
この桜吹雪の中では徐々にその命が吸い取られていってしまう。

桜吹雪に混じり、同時に舞う雪とアヤカシ。
しかし妖獣と地縛霊には殆ど効果が無い。

地縛霊には神秘の攻撃が殆ど効いていない様子だった。
地縛霊へ確実に攻撃を当てるためには、囲むようにある三体の妖獣は非常に邪魔だった。
薫とほろちゃんが地縛霊への道を開くために一体の妖獣を狙い攻撃を与えているが、桜吹雪が飛び交うたびに回復されなかなか削りきれない。

「…いい加減に倒れてくれ!」
薫の放った最後の雷の魔弾奥義で妖獣の動きが止まった。
「そこです!」
マヒで動かなくなったところへ、ほろちゃんのレッドファイア奥義と接近したゆかりの紅蓮撃奥義が叩き込まれる。
これまでのダメージの蓄積に加え、桜吹雪を封じられた状態で攻撃を受けた妖獣はそのまま炎に包まれ消滅した。
空間の主は虚空から視線を移し、燃えていく桜の妖獣をぼんやりと見つめた。
「…まだ…足りないのに…」

一体減ったとはいえ体力を奪う吹雪は止まない。
しかし主である地縛霊を倒せばこの妖獣も消える。
「回復します!」
二体から放たれる桜吹雪をまともに受けたゆかりを早苗の治癒符奥義が癒す。
体力を回復させたゆかりは武器を構えなおしさらに地縛霊へ接近していった。
「あと少しなの~」
「ああ、あとはあいつを倒せば終わりだ」
ほろちゃんのレッドファイア奥義、薫のライトニングヴァイパー奥義、瑞希の結晶輪が地縛霊に撃ち込まれる。
さらに攻撃を浴びせようと近づくゆかりに対し地縛霊は抵抗を行う。
「邪魔をするな!」
この衝撃で吹き飛ばされたゆかりを早苗の治癒符が癒した。

再び激しく舞った桜吹雪が止んだ時、再度攻撃を試みたゆかりの剣が地縛霊を貫いていた。
「…これで終わりですね」

消える間際の地縛霊に一瞬だけ、寂しげな表情が浮かぶ。
「…桜が見たいだけなんだ…本物の…」
地縛霊は残る二体の妖獣と共に完全に消滅した。

地縛霊の消滅と共に特殊空間も崩壊していく。
周囲の景色は元の静かな夜の公園へと戻っていった。
「…ふぅ、終わりましたね」
早苗は疲労から思わず座り込んだ。
同様にゆかりも疲れからその場に崩れるように座り込んでいた。
「疲れました……数で負けていますと辛いです」
「なんとか倒せたみたいだな。ま、何とかなって良かったさ」
薫も近くの木に背中を預け座り込んでいた。
「流石に疲れた、ちょっとゆっくりしていこう」

三人が座り込んでいるところに、瑞希は何処から取り出したのか重箱を抱えて小走りにやってきた。
「お疲れ様ってことで、みんなで、オベント、食べたいの~♪」
ほろちゃんの背中にくくりつけられていたのだろうか?
ともかく、中身はメチャクチャになっていたものの、数人で食べられる量の軽食がこの重箱には入っていた。

休憩を兼ねながら季節外れの花見を楽しむ四人。
時期的には葉桜見だろうか?
赤と緑のコントラストが春の終わりと初夏の訪れを告げている。
植物にとってはこれからが命を謳歌する時期になるのだろう。
花が散り、葉が芽生え、その葉もまた散っていく。
散りゆく景色は季節を告げる。
その繰り返される景色は、未来へ続く生の証しなのかもしれない。

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:後記:
第一回目の偽シナリオの反省点
・敵の耐久性や攻撃力や体力を推測できる記述がない
・戦場のコンディションや広さを推測できる記述がない

次回への抱負
・もうすこし演出外の必要な情報をOPに増やす
・ちょっと複数NPC(同背後キャラ)による別視点同時進行のシナリオをやってみたい
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