御堂家は元々武術とは縁の無い家で、古墳の時代に頭角を現した豪族の一族だった。
そこから、代々伝えられている記録で数えて71代目にあたるのが加奈枝の父となっている。
先祖代々、意図してか偶然か、特に目立つこともなくそこそこの財力を維持したまま歴史の隙間を縫うように一族を維持している。
そうやって存在してきた中、200年ほど前に忘却期の中で古武術を伝えてきた別の一族と出会い、当時の当主の決定で御堂家でもこの古武術を継ぐことになった。
特にこれといった目立つ歴史はないが不思議と歴史の荒波にさらされることも無くひっそりと続いてきたこの一族は、
現在は小さいながらも物産の会社を経営している。
会社の経営状況も景気にも不景気にも左右されず常に「そこそこで特には目立たない」具合。
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