由貴「気楽に言ってくれますね、急に私たちを転校だなんて本家様様ですこと」
咲「詠唱銀とか武器とか最低限の支給は貰ったけど、さすがに強引じゃないかなあ」
巴「…(おろおろしている)」
奈々美「なぜわたくしが早苗なんかと同じ戦場に立たねばならないのですか」
椿「まぁまぁ、あのまま世界結界崩壊したらみんなやばかったんだし、
そうなったら桐崎の家も総出でゴーストたちと戦うことになっちゃうんだから
生命賛歌の恩恵がある分楽でしょ?」
由貴「まぁ、それは一理ありますが…」
椿「戦争時以外は好きにしていいわけだし、ね?
それにしても本当に助かったわ」
加奈枝「この方たちが椿さんが呼んだ方ですか?」
椿「そそ、ちょっと根性曲がってるけど実力はあるからね
といっても基本的に悪い子たちじゃないんだけどさー」
由貴「まぁ、本家の娘が生傷負っているときに分家の者が指を加えているというのも名誉にかかわるものね
ここで恩を売らせてもらうわよ」
奈々美「わたくしは好き勝手させてもらいますわよ、父様も母様もなにかと早苗とわたくしを比べて…
この機会に技を磨いて追い抜いてやりますわ」
加奈枝(…早苗さん親戚からの風当たり悪いって聞いてたけど本当だったんだ…)
巴「…あの…」
椿「なに?巴」
巴「…あの…おなかすいた…」
由貴「なぁによぉ、そのくらい我慢しなさい、子供じゃあるまいし
そんなんだからあんたはいつまでもトロいのよ」
巴「あぅ…」
椿「良いじゃない、腹が減っては戦はできぬっていうし」
奈々美「学食に京野菜を取り寄せた天ぷらはありませんの?」
椿「あんまり高級なものは無いわよ」
奈々美「…シケた学校ですわね(舌打ち)」
椿「…聞こえてるわよ」
奈々美「…なんのことでしょう?」
咲「まー、私はテキトーにサボれて面白ければなんでもいいけどねえ」
由貴「私は分家の者としていつでも役に立てるよう、日々鍛錬だわ
聞けばゴーストタウンという良い場所があるそうじゃない?」
彩香「…背後さんの☆の優先度的には厳しい…かもです」
奈々美「椿さん、そういえばこの子供は何ですの?」
由貴「そうそう、気になってたんだけどさ、誰?」
椿「早苗と私の友達よ」
由貴「…へぇ…あなた何歳?」
彩香「8」
奈々美「…んなっ!わたくしより背が高いくせに4歳も年下ですの…!?」
由貴「っていうか早苗ここでも友達いないの?こんな子供が友達だなんて」
椿「ちょっと、二人とも言いすぎ…」
彩香「…さっきから大人しく聞いてたら…」
咲(…嫌な予感がする、逃げとこう)
椿(あ…彩香のスイッチが入った…)
彩香「随分な言いようじゃない…?もちろんあなたたちはそれにふさわしい力を持ってるのでしょうね…?」
(気温が下がり雪がちらつき始める)
由貴「え、な、なに?急に生意気になったわよ」
巴「…寒いです…」
奈々美「年上に対する言葉がなっていないようですわね?」
彩香「そういうあなたたちも人に対する礼儀がなってないんじゃない?
そういう悪い子は…お仕置きね…(ニタァ」
(吹雪の竜巻発動、雪の中に埋まる二人)
巴「…雪女さんなのですね…しかも強い…」
椿「…まぁ…あの二人にはいい薬かもね…
この学園にはもっと強いのがゴロゴロしてるわよ」
巴「…私も気をつけます」
加奈枝「…とりあえずお夕飯食べに行きませんか?」
巴「あ…はい…」
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