加奈枝「あら、早苗ちゃん、重症のみんなはどう?」
早苗「ええ、生命賛歌の効果で一日で回復と知るや、そのまま怪我を推して遊びに出てしまいました…」
加奈枝「はぁ…あの子達は…
まぁ、激しい戦いの後だからこそ息抜きも必要なのかしらね」
早苗「そうかもしれません」
加奈枝「…早苗ちゃんはいいの?」
早苗「ええ、私は少し思うところがありまして…」
加奈枝「親戚の子達のこと?」
早苗「……」
加奈枝「さっき巴ちゃんとお食事したんだけど、あの子良い子じゃない
咲ちゃんも仲良くなれると思うけど」
早苗「いえ…良いんです、二人に迷惑がかかりますから…」
加奈枝「こんなところまで家の大人たちの監視は無いと思うけどもね
まあいきなり仲良くって言うのも難しいかな」
早苗「気を使わせてしまったようですみません…」
加奈枝「気を使ってるのはあなたのほうでしょうに
ところで、このメモのこと聞きたいのよね」
早苗「え…?ええ…何を書いていらっしゃるのかと思いまして」
加奈枝「今後起きそうな事件をちょっとね、考えていたの
この年で当主になっちゃったものだから家業のほうも少しやんなきゃいけなくてね」
早苗「物産系の会社でしたね」
加奈枝「まあ、小さいところなんだけどね
でも小さいところだからこそ、小さい事故や事件が仕事に響くのよ
でもあらかじめ対策しておけば被害を小さくできるの」
早苗「それでナイトメアビーストの…」
加奈枝「そうよ、あとは、椿ちゃんや早苗ちゃんの役に立つかなって思って」
早苗「私たちの…ですか?」
加奈枝「こういうゴースト絡みは能力者が解決するのでしょう?
桐崎って家もずっとそういうのやってきてるみたいだし、無関係でも居られないと思って」
早苗「ああ…そういえばそうですね、ありがとうございます」
加奈枝「ふふ…真面目ねえ
実は椿ちゃんの実家のほうとも取引きあるから印象良くしよう…っていう下心もあるのよ?」
早苗「それでも助かります」
加奈枝「ま、これはいったんここで休憩にして…良かったら一緒にお茶しない?
こないだ買ったクッキーがまだあるのよ、あと、ハーブティもね」
早苗「はい、頂きます」
加奈枝「…ではささやかながら、祝賀会といきましょうか」
早苗「はい、お疲れ様でした」
加奈枝「お疲れ様」
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